[えでぃっとはうすのときど記]

Mac miniをフルSSDのFusion Driveに

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 Mac mini(Late 2014)はFusion DriveというSSDとHDDのハイブリッドを使っていたが、やはりHDDが絡むと遅いと感じるようになった。特にParallels上のWindows 10には重さを否めなかった。それは、古いMacBook ProをブートキャンプでWindows 10にしてよりハッキリした。
 そこで、Mac miniのフルSSD化を考えた。ブートキャンプに際して古いMacBook Proは500GBのSSDに付け替えたが、そこから外した1TBのSSDがまわせる。まだ1年半ほどしか使っていない。

 Mac miniは2014モデルくらいから分解難度が上がっている。HDDは一番奥にあって、マザーボードなど一式をごっそり引き出さないとアクセスできない。けれども、ネット検索するとていねいに解説するサイトがあって助かる。
 Fusion Driveは、一見するとメモリカードのようにも見えるPCle接続のSSD(128GB)と、1TBのHDDだった。この1TBのHDDをSSDに換装すると、物理的には2つのSSDになる。それぞれ単独で使う方法と、再びFusion Driveにする方法がある。僕は再びFusion Driveにすることにした。物理的に2つのSSDを仮想的に1つのSSDにすることになる。そのほうが、最新のmacOS Catalinaをインストールするにも、タイムマシンバックアップから復元するにも都合がいいだろうと思ったからだ。
 ディスクを換装すればFusion Driveも再設定が必要だが、アップルのサイトにターミナルによる修復方法についての解説がある。
 また、SSDの速度低下を防ぐためにTRIM機能の有効化も必要だが、これも参考になるサイトがある。

 いじり防止つきトルクスドライバーなどをネットで仕入れ、連休中に作業した。実際の作業で最も活躍したのは、iPhoneのバッテリー交換の際に買ったキットに含まれていたグリーンのオープナー。小さなコネクタを外す際、再びつける際に重宝した。冒頭の写真が、全部ばらしてSSDに付け替えたところ。

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 換装前のスピードテスト結果(スクリーンショットのタイミングが悪く、たぶん実際は書き込み速度も読み込み速度と同じくらいだったと思うが、もう計り直せない)。

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 換装後のスピードテスト結果。確かに早くなってはいるが、実は体感的には期待したほど劇的でもない。もともとよく使う作業にはSSDが使われるFusion Driveだから、日常的な作業では大きな差にはならないのかもしれない。
 ちなみに、はずしたHDDはハードディスクケースに入れて、バックアップ用として再利用している。

(2020.7.10追記)
 High Sierra以降のMacOSの場合、サードパーティ製SSDをつけてTRIMを有効にすると、起動しなかったり起動時にトステム再インストール画面になるなどの不具合が出るという情報がある。実際に僕のMac miniでも、再起動時にシステム復元の画面になったことが複数回あった。
 それでTRIMを無効にしてしばらく様子を見ていたが、その後はこれらの問題は起こっていない。

(記:2020/05/08)



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