ひとりごとのDTP&MAC-2

［ひとりごと（1998.4.9）］

QXとラムチャージャー8
─QXフォントトラブルの顛末─
　何度も書いたQuarkXPressのフォントトラブルについてだが、前回の「トラブルのその後」では、どうやらラムチャージャー8とぶつかっているようだと書いた。その後、ようやくシステムソフトのサポートに連絡をとり、なんとか解決したようなので、ここに報告しておこうと思う。
　システムソフトのサポートによると、QuarkXPressとラムチャージャーが直接コンフリクトを起こしているとは考えられず、フォントセットとぶつかっているか、何か別の機能拡張などとの複合的なコンフリクトが原因ではないかということだった。しかし、話の中でも原因を特定することは難しかったし、MacOS8または8.1でQuarkXPressが不安定になるという例も聞いているとのことだった。
　さしあたり、ラムチャージャーを8.0.2にアップデートすること、QuarkXPressのラムチャージをオフにしてみることで様子を見てみることをアドバイスされた。
　8.0.2へのアップデータは先日ダウンロードしていたので、さっそくラムチャージャーをインストールし、アップデート。QuarkXPressのラムチャージをオフにして、実験用のQXドキュメントで試したみた。
　するとうれしいことに、トラブルは起こらなかった。以前の実験では、ラムチャージャーをインストールしたとたんにトラブルが起こったから、たぶん大丈夫ではないかと思われる。
　そこで試しに、QuarkXPressのラムチャージをオンにもしてみた。それでもトラブルは起こらない。すでに1日以上を経過しているので、「助さん、格さん、もういいでしょう」という感じだ。
　さて、結局何だったのか。以前と何が違うかを考えると、ラムチャージャーを8.0.2にアップデートしたこと、それからインストール時にカスタムインストールを選び、ラムチャージャーに含まれる「More About This Mac Pro」をインストールしなかったこと、そして仮想メモリを使っていることがあげられる。
　この件について、サポートへ報告かたがた問い合わせてみた。仮想メモリについては関係ないだろうとのことだったが、「More About This Mac Pro」をインストールしなかったのは、断言はできないが関係あるかもしれないとのことだった。
　アップデートがよかったのか「More About This Mac Pro」をインストールしなかったのがよかったのか、一度にいろいろと違うことをすると何が核心かはわからないが、トラブルが再発するのは困るので、これ以上の詮索はやめようと思っているところだ。
　これで、仮想メモリに加えてラムチャージャーも使うことになるので、メモリはずいぶん有効に使えることになるだろうと喜んでいる。
　ちなみに「More About This Mac Pro」は、メモリの使用状況をデフォルトの「このコンピュータについて」よりもさらに拡張して表示するツールだ。もちろん以前は、これもインストールしていた。機能拡張マネージャーで無効にしたこともあったが、このあたりの記憶はあいまいだ。しかし今回は、インストールそのものをしなかったわけだ。
　念のためだが、仮に「More About This Mac Pro」が原因だったとしても、それ自体の問題というより何かとのコンフリクトだろう。
　なお「トラブルのその後」の中で書いていた「このコンピュータに不適切なファイルを含んでいます云々」のメッセージはあいかわらず出たが、現在のところそのままでも問題ないようだ。
　また、仮想メモリは一般にパフォーマンスが落ちると言われており、僕もこれまで使っていなかったが、MacOS8.1ではかなり改善されているようだ。スピードダブラー8と併用し、仮想メモリサイズを実装メモリより1MBプラスのサイズにしているが、ほとんどパフォーマンスの低下を感じない。
　ただし、スピードダブラー8はMacOS8.1に完全に対応しておらず、HFS+フォーマットを選択したときに環境が破壊される危険性が指摘されている。また実際、MacOS8.1上で高速コピーなどは機能せず、高速エミュレーションだけが有効なようだ。しかしこれが動いていればパフォーマンスの向上には役立っているし、当面HFS+フォーマットを使うつもりもないので問題はないだろうと思っている。4月下旬頃には、スピードダブラー8のアップデータも登場するようなので、首を長くして待っているところだ。
　いずれにせよ、4か月ぶりにラムチャージャーが使えるようになったので、システムソフトのサポートに感謝である。

（記／1998.4.9）

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