G3カードと2次キャッシュ
「G3カードと2次キャッシュ」なんて、G4やらMacOS Xなどが話題になるなか、何を今さらという感じだけど、これまでにG3カードにまつわるトラブルを何度か書いた手前、避けて通るとまずいと思うので、ここに書き留めておきたい。
いまだにメインで使用しているPowerMac8500にSONNET(URLは購入したイケショップ内)のCrescendo 250MHz/512kのG3カードをさしたのはもう1年近く前。ところがインストール当初からトラブルが続き、いろいろ格闘した末、ラムチャージャーやスピードダブラーとコンフリクトしたようだとわかり、それらを外してなんとか安定したように見えた。しかしそれでも夏になってトラブルが頻発し、それがきっかけでMacOS8.6にアップした。するとそれまでのトラブルがウソのように安定したものだった。
ただ、それでも起動時にフリーズする症状が時々見られた。再起動すれば問題ないのでそのまま使っていたが、気になって年末に2次キャッシュを外してみた。するとどうだ、それ以来約3か月近くになるが、何の問題もなく実に安定しているではないか。
G3カードでトラブルがあったとき、2次キャッシュを外せば安定するという情報は、SONNETのトラブルシューティングにもあったし、私のサイトの「DTPフォーラム」にも書き込まれていたので認識はしていた。それなのになぜ外さなかったかと言えば、インストールマニュアルに、同じカードを使う別の機種では確かに「2次キャッシュを外せ」と記されていたが、8500に関してはその記述がなかったからだ。
けれども、残る可能性としては2次キャッシュしか考えられなかったので、一回外してみたらどうかと思って実行したという次第だ。こんなことならもっと早く外せばよかったと後悔することしきりである。
G3カードと2次キャッシュの関係については、書籍や掲示板などの情報を頼りにシステムに弱い私の頭で理解すると、よーするにG3カードに2次キャッシュ(バックサイドキャッシュ)が組み込まれているので、ロジックボード上に2次キャッシュがあると、2次キャッシュどうしが衝突するようなのだ。どうもこれがトラブルの原因になるらしい。
そこで2次キャッシュを外したあとでシステムプロフィールを参照すると、「外部L2」は「未インストール」になっている。これはロジックボードの2次キャッシュスロットの情報だ。しかし、SONNETのG3カードに付属のMetronomeを参照すると、「Secondary Cache」の項には最初「None」と表示されるが、その後G3カードの組み込まれたバックサイドキャッシュの数値が表示される。
システムプロフィールの表示→
Metronomeの表示おぼつかない記憶をたどれば、2次キャッシュを外す前は、Metronomeでもロジックボード上の2次キャッシュの情報を表示していたようにも思う。だから、それまでのいわば混線状態が、2次キャッシュを外したことでスッキリしたわけだ。
というわけで、早い話がバックサイドキャッシュを持つG3カードに2次キャッシュは不要だったのだ。どうやらこれまでの全てのトラブルの原因は2次キャッシュだったのではなかったか、と思うこの頃である。
それはそうと、250MHzというのは、いまやさっぱり魅力を感じないクロック数になってしまったなあ……。(記/2000.3.3)
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