トラブルシューティング[2]-(2)
■テキストのボールドがきかない!?
文字を太くしようと思って「文字飾り」の「ボールド」を指定し、モニタ上では太くなっているのに、プリントしたらまったく太くないということがある。
残念ながらボールドは欧文フォントのみで、日本語フォントにボールドを指定しても効果はない。
日本語の文字を太くするには、太いフォントを指定する。たとえば「リュウミン」には「L」「R」「M」「B」「U」の五つのバリエーションがあるが、それぞれ「ライト(細字)」「レギュラー(標準)」「ミディアム(中太)」「ボールド(太)」「ウルトラ(極太)」を意味する。後になるにしたがって太くなる。これらを、状況に応じて使い分けるのが妥当だ。
とはいえ、スクリーンフォントだけならまだしも、プリンタフォントまでたくさんそろえるのは金銭的にもしんどい。そこでもうひとつ、Illustratorで太くするという方法がある。ただし、あまり太くしすぎると文字がつぶれてしまうから要注意。
■「強制割付」がおかしい!?
いわゆる「均等割付」をする場合、QuarkXPressでは「強制割付」を使用するが、これが右図のようにうまくいかないことがある。
これも環境設定の「日本語」で「ぶら下がり」を「オン」にしている場合だ。なんとかならないかと私もあれこれやってみたが、結局うまくいかなかった。
やはり、このような処理を含む場合は「ぶら下がり」を「オフ」にしておくことが無難だ。しかし、そうもいかない場合は「EPSファイルでページ保存」を使う方法がある。
つまり、新規ドキュメントをつくって「ぶら下がり」を「オフ」にし、そこで必要な書類をつくって「EPSファイルでページ保存」をする。そのファイルを画像として読み込むというものだ。
もちろんIllustratorなど別のアプリケーションで同じことをしてもよい。
■文字揃えがおかしい!?
特に何もしていないのに、一部のテキストが右図のように強烈に間延びしているということがある。
これは文字揃えに「ジャスティファイ」を指定している場合で、テキストにスペースをたくさん含んでいるのが原因だ。特にフロッピーで入稿した原稿データで、改行コードではなくスペースを埋めることで改行している例がある。こんな場合はスペースを削除すればOK。一旦「ジャスティファイ」を「左揃え」に直すなどするとスペースの存在がよくわかる。
■「ジャスティファイ」で行末にスペースが入らない!?
「ジャスティファイ」を指定していると、行末にスペースを入れたくても入らない。これは、前の例の逆だ。
つまり「ジャスティファイ」を指定していてスペースが行末にきた場合、そのスペースは無視されて文字が行末まで引っ張られてしまうわけだ。かといって「左揃え(上揃え)」で組めば、連続約物などのために行末がガタガタになる。
そこで、行末にスペースを入れる場合は、適当な記号(たとえば「■」など)を入力して、それを白にすることでスペースに代用するという苦肉の策をとっている。もっとも、バックグラウンドがカラーだと、その色にしないといけないので要注意。
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