京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
この銘柄「日出盛」には、僕にとっていささかのいわくがある。
1年余り前、「桃の滴」で知られるこの蔵を見学する機会があった。看板銘柄は「日出盛」だから、ぜひそれを飲みたいと思っていた。ところが話を聞くと、純米酒としての銘柄が「桃の滴」で、「日出盛」はそれ以前の銘柄なのだという。なのでその時「日出盛」は後回しにしてしまった。
その純米大吟醸が油長さんのネット販売の「期間限定」品に出ていたので、買い求めた。だからようやく口にする「日出盛」なのだ。